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ラテンアメリカの地図イラスト
コーヒーの栽培

コーヒー生産地‐コーヒーベルトを巡る旅‐①ラテンアメリカ編

コーヒーベルトとは、赤道を挟んで北緯25度から南緯25度までの一帯のこと。コーヒーの栽培に適した気候や土壌を持つことから、こう呼ばれています。コーヒーベルトには70以上のコーヒー生産国があり、スターバックスはそのうち30以上の国々のコーヒーを取り扱っています。国ごとに異なる文化や地形、栽培方法があり、それがコーヒーの味わいにも違いを生み出しています。
コーヒーベルトの三大生産地の一つがラテンアメリカです。多様な風味を生み出しているラテンアメリカのコーヒー生産地についてご紹介します。

コーヒーベルトを表すイラスト

多様な味わいを育む、15カ国の主なコーヒー生産国

世界のスペシャルティコーヒーのほとんどは、ラテンアメリカで生産されています。風味が多様でありながら、品質が一貫しているため、シングルオリジン コーヒーはもちろん、多くのブレンドのベースとしても使用されています。
ラテンアメリカでは、何百年もの間、何世代もの生産者を通じて受け継がれてきた、多種多様なコーヒー栽培の伝統が見られます。

ラテンアメリカのコーヒー生産地マップ

温暖な気候、高地、豊かな土壌に恵まれた中央アメリカ

カリブ海と太平洋の間の南北アメリカ大陸をつなぐ細長い形状の地域が、中央アメリカです。中央アメリカを横断するシエラ マドレ デ チアパス山脈は、コーヒー栽培に理想的な豊かな火山性土壌と標高を与えてくれています。
スターバックスでは、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドルのコーヒー生産者を支援するプログラムを実施し、2025年までに、さび病などの病気に強いコーヒーの苗木を1億本贈ることを目標としています。

メキシコ:多様なテロワールと傑出したコーヒー

メキシコのメキシコのベラクルス山脈

ラテンアメリカ最北端の生産国です。熱帯気候から砂漠気候まで、気候も地形も多岐にわたります。メキシコのコーヒー生産のほとんどは、標高が高く気候がより温暖な南部の州で行われています。特に、チアパス州とオアハカ州には良質な土壌とシェードツリー(緑陰樹)があり、標高が高いため、質の高いアラビカ種のコーヒーを栽培するのに適した条件が揃っています。
2016年、スターバックスは、チアパス州にファーマーサポートセンターを開設し、栽培や加工に必要な知識やトレーニングを提供してメキシコのコーヒー生産者をサポートしています。

コスタリカ:大きな影響力をもつ小さな国

国立公園と生物学的保護区域が豊富にあり、熱帯の野生が無限に広がるコスタリカ。温暖な気候、高地、豊かな土壌に恵まれ、高品質なコーヒーを栽培しています。規模は小さいですが、政府がコーヒーの品質とサステナビリティに力を注いでいるため、スターバックスにとって非常に重要な国となっています。
2004年、スターバックスは、最初のファーマーサポートセンターをコスタリカの首都サンホセに開設しました。さらに、サンホセに程近いアラフエラに自社コーヒー農園「ハシエンダ アルサシア農園」をつくり、スターバックス グローバル アグロノミー(農学)研究開発センターを設置しています。

ハシエンダ アルサシア農園

グアテマラ:美しい自然の中で育まれるコーヒー

活火山が多く、ミネラル分豊富な土壌のおかげで、世界でも有数の高品質なコーヒーの生産地として知られています。自然の美しさと、2つの山脈、標高、熱帯雨林、海岸低地など変化に富んだ地形が特徴的で、14の異なる生態系があります。高い標高、温暖な気候、涼しい夜の気温、豊富な日光、雨期と乾期がはっきりと分かれていること。これらは、グアテマラのコーヒー栽培の重要な要素です。

ニカラグア:豊かな森林と生物多様性

中央アメリカで最大の国ニカラグアには、多種多様なコーヒー農園があり、多くが中北部の高地に位置しています。生物多様性が豊かで、多くの農園に森林によって日陰が生み出されるため、周囲の生態系へのストレスが軽減されています。コーヒー農園の周囲にある森林を成長するままにしておくことは、殺虫剤への依存を止めると同時に、生態学的に多様な環境を促進することにも役立っています。

エルサルバドル:コーヒー栽培に理想的な火山の地

中央アメリカで最も小さく人口密度の高い国エルサルバドルは、「火山の地」として知られています。23もの活火山があり、最も活発な火山の一つ、サン ミゲル火山(別称チャパラスティケ火山)は過去500年間で25回以上噴火しています。肥沃な火山性土壌は、優れたコーヒーの栽培に理想的です。
収穫量の多い品種を有する隣国とは異なり、パカスとマラゴジッペのハイブリッド種や、コーヒー豆の粒が際立って大きな品種パカマラと共に、多くのブルボン種の木を保持しています。

ホンジュラス:天然資源の地

ホンジュラスは、世界でも有数のコーヒー生産国の一つです。コーヒーは、鉱物、トロピカルフルーツ、サトウキビなどとともにホンジュラスがその名を知られている天然資源の一つです。アメリカ合衆国農務省海外農業局の報告書には、「ホンジュラスの位置とテロワールはコーヒー栽培に理想的」との記載があり、実際に、ホンジュラスの18県のうち、15県でコーヒーが栽培されています。ただし、降雨量が多いため、乾燥プロセス中の品質維持が難しいという事情もあります。

大河に山脈、多様な地形を活かしてコーヒーを栽培する南アメリカ

ラテンアメリカの面積の多くを占めるのが南アメリカです。世界で4番目に大きな大陸として、熱帯雨林、高地や湿地があり、さらには世界で2番目に長いアマゾン川とアンデス山脈に囲まれた多様な地形となっています。
世界最長の大陸山脈であるアンデス山脈は、南アメリカの西側に沿ってコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアを通って連なり、スペシャルティコーヒーの栽培にぴったりの標高を形成しています。アンデス山脈の斜面にあるコーヒー農園では、日射量や降雨量と調和のとれた豊かな土壌でコーヒーの木がすくすくと育っています。

コロンビア:完璧なコーヒーのための完璧な条件

南米大陸最北部にあるアンデス山脈の北端に位置するコロンビア。国土の4分の3は北半球に位置しています。コロンビアには多くの火山があるため、その土壌はコーヒーの栽培に理想的です。広大な国土には多くの生産地域があり、多彩な微気候と多様なテロワールによって、ユニークなフレーバープロファイルが生まれ、幅広い味わいを体験することができます。
2014年に首都ボゴタに最初の店舗をオープンして以来、コロンビアのスターバックスの店舗では1 0 0 %コロンビア産、かつ地元で焙煎されたコーヒーを提供しています。こうすることで、コロンビアのコーヒーの伝統と、スターバックスの45年以上にわたるコロンビア産の高品質なコーヒーの調達の歴史を称えているのです。

コロンビアのコーヒー農園

ブラジル:世界最大のアラビカ種生産国

北部にアマゾン川、南部に平坦でなだらかな丘陵があるブラジル。アラビカ種の生産量世界一であり、世界最大のコーヒー農園もこの国にあります。大規模コーヒー生産に関する多くのベストプラクティスのリーダーであり、最も機械化が進んでいるコーヒー生産国の一つです。世界中のスターバックスでは、ブレンドのベースとしてはもちろん、シングルオリジンコーヒーとしてもブラジルのコーヒーを紹介することもあります。

ペルー:大きな危機を乗り越え、回復したコーヒー栽培

ペルーのコーヒーのほとんどは、およそ1,200m以上の高所で栽培されています。主な生産地域は、北部のアマゾナス地方、中部のチャンチャマイヨ渓谷、南部のクスコ県。ほとんどがアラビカ種であり、その半数以上がティピカ種です。ティピカ種はとりわけさび病に弱く、2013~2014年には、ペルーのコーヒープランテーションの半数以上が大きなダメージを受けました。
その後、さび病に抵抗力のある新品種を栽培したことによって、ペルーのコーヒー栽培は着実に回復しています。

この他、ラテンアメリカのコーヒー生産国には、カリブ諸島のジャマイカ、プエルトリコ、ドミニカも含まれています。カリブ諸島といえば、白い砂浜やターコイズ色の海を思い浮かべますが、コーヒー栽培に最適な山岳地帯、標高、温暖な気候もカリブ諸島の特徴です。これらのユニークなテロワールでは、世界の愛好家を魅了するようなコーヒーが見つかることもあるのです。

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