2015/02/26
スターバックスとメニコンがコーヒー豆かすリサイクルの取組(飼料化)で「食品産業もったいない大賞」の農林水産大臣賞を連名受賞
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社 〔本社所在地:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO): 関根 純〕 と株式会社メニコン 〔本社所在地:愛知県名古屋市、代表執行役社長:田中 英成〕は、国内初の試みとなるコーヒー豆かすを牛の飼料として再生利用する取り組みが評価され、一般社団法人日本有機資源協会が主催する第2回食品産業もったいない大賞※注1の「農林水産大臣賞」を連名で受賞しました。表彰式は2015年3月5日(木)にTKP赤坂駅カンファレンスセンターにおいて開催されます。
スターバックスでは、一部の店舗を対象に分別・脱水・防腐処理したコーヒー豆かすを回収し、再生利用事業者を通じ、牛に与える乳酸発酵飼料として再資源化し、さらにこの飼料を用いて育てられた乳牛のミルクを一部店舗でドリンクの原料に循環利用する「食品リサイクルループ」を構築しています。
今回の受賞理由は、これまで有効な食品リサイクル手法が見出されていなかったコーヒー豆かすを、エネルギー利用の少ない回収手法・乳酸発酵技術により牛の飼料として再資源化し循環利用した点、コーヒー豆かすの高付加価値リサイクル手法として、今後の食品業界全体への波及が期待される点が評価されたことによります。
コーヒー豆かすの飼料化については、メニコンが主体となって研究を行い、再生利用事業者である三友プラントサービス株式会社〔本社所在地:神奈川県相模原市、代表取締役:小松 和史〕との協業のもと、有効な飼料化技術が確立できました。さらに、効能の研究をメニコンと麻布大学(河合 一洋 准教授)が共同で実施し、有用な抗酸化物質が見出され、乳牛に給餌された際、乳品質向上(乳体細胞数減少)につながることが判明しました。結果として乳出荷量が増えたことが酪農家に高く評価され、積極的な利用につながりました。
スターバックスでは、関係事業者との連携により、2014年3月、「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律 (食品リサイクル法)」に基づく 「再生利用事業計画(食品リサイクルループ)認定」※注2を、関係三省(農林水産省、環境省、厚生労働省)より取得し、コーヒー豆かすのリサイクルの取り組みを行ってきました。コーヒー豆かすは、飼料化以外にも、野菜を育てるたい肥として再資源化し、そのたい肥で育てられた野菜を一部店舗でサンドイッチ等に利用する取り組みにも活用されています。
概要図: コーヒー豆かすを利用した再生利用事業計画 (食品リサイクルループ)/牛の飼料化
スターバックスとメニコンは、今後も持続可能な循環型社会形成に貢献することを目指し、環境負荷低減に向けた取り組みの推進に努めてまいります。
※注1 地球温暖化・省エネルギー対策を促進する取組を推進するため、食品産業の持続可能な発展に向け、原材料・資源の有効利用、食品廃棄物・容器包装廃棄物・温室効果ガスの排出削減、省エネルギー対策等、顕著な実績を挙げている企業、団体及び個人を表彰。協賛は農林水産省。
※注2 食品廃棄物等の排出者(食品関連事業者)、特定肥飼料等の製造業者(再生利用事業者)およびその利用者(農林漁業者等)が、共同して再生利用についての計画を作成し、認定を受ける制度。
農水省・日本有機資源協会の「食品産業もったいない大賞」HPのリンク:
http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/ondanka/mottai/mottai.html
http://www.jora.jp/mottainai/pdf/150212press-release.pdf
食品リサイクルループ認定取得についての両社HPのリンク:
https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2014-933.php
http://www.menicon.co.jp/company/news/vol250.html