2024/10/24
スターバックス×霧島酒造 コラボレーション施設 2026年春オープン
地域社会や自然環境への想いを体現した“みんなの憩いの場”の施設情報を発表
建築を隈研吾氏が手掛ける
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社[本社:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):水口貴文]と、霧島酒造株式会社[本社:宮崎県都城市、代表取締役社長:江夏順行]は、両社の共同プロジェクトとして進めている2026年春オープンのコラボレーション施設の建築、施設情報について発表いたします。本施設は地域の方をはじめとした“みんなの憩いの場”であるとともに、自然環境と調和した、地域社会と共生していくための気づきやアクションにつながる発信の場として展開していきます。この施設の建築を、建築家・隈研吾氏に手掛けていただき、スターバックスと霧島酒造の持続可能な未来への想いを体現する空間を提供してまいります。
本施設は、隈氏が大切にしている「その土地の環境、文化に溶け込む建築」と両社の想いが融合した施設です。和を感じられる竹の魅力を最大限に引き出すことで、自然を感じながらゆったりと落ち着くことができる建築デザインとなっています。吸い込まれるような意匠が印象的なエントランスから施設に入ると、晒竹(さらしだけ)のゆるやかな曲面の天井に包み込まれた、竹本来の温かさが醸し出す開放的な空間が広がります。壁面にはスターバックスのコーヒー豆かすと九州南部の土壌を形成するシラスが混ぜ込まれた内装ボードを使用し、施設の随所で自然の恵みを感じていただけます。
施設外観イメージ
施設内観イメージ
施設の象徴となるガラス張りの植物園は、緑あふれる空間のなかで人と自然の関わりを体感できる場所です。「暮らしを支える植物」「味覚で楽しむ植物」「彩りを添える植物」「水と共に生きる植物」の4つのテーマに沿った、約80種類の亜熱帯植物が楽しめます。「味覚で楽しむ植物」のエリアでは、両社の商品を支える大切な原料である、コーヒーの木やさつまいもなどが育つ様子をご覧いただけます。「水と共に生きる植物」のエリアでは、水辺の植物とともに錦鯉が泳ぐ姿を見ることができ、水や緑、光が織り成す自然の豊かさを感じることができます。この植物園では、霧島酒造の焼酎を製造する過程で発生する蒸留温排水の熱エネルギーを活用することで、年間を通して、植物の様々な表情を楽しむことができます。さらに、本施設で利用する電力は「サツマイモ発電※ 100%」で運用する予定で、環境に配慮した施設運営を行っていきます。
また、施設屋内に設ける客席や、植物園内、芝生エリアにあるテラス席では、くつろぎながらコーヒーをお楽しみいただくことはもちろん、ゆったりと流れる時間をそれぞれの楽しみ方で過ごしていただけます。芝生エリアは、ご家族・ご友人でくつろぐことができ、小さなお子様が自然に触れあいながら遊べる場としてもご利用いただけます。さらに、エントランス横の階段を上った先には、霧島山や沖水川の雄大な姿を一望できる屋上庭園があり、都城の豊かな自然の魅力を感じながら特別なひとときが楽しめます。
植物園イメージ
屋上庭園イメージ
芝生エリアイメージ
本施設では、両社の強みを生かした地域社会や自然環境に前向きなアクションを実行していきます。その活動の一例として、両社の事業活動により排出されるコーヒー豆かすや焼酎粕を用いた「たい肥づくり」など、自然の恵みを体感いただけるワークショップを計画しています。できあがったたい肥で苗木を育成し、将来的には植林するなど、これらの活動を地域の循環に繋げてまいります。
たい肥づくりイメージ
スターバックスと霧島酒造は、この施設を通して、日々の地域とのつながりを大切にしながら、お客様一人ひとりの日常に彩りを添える時間を提供してまいります。また、持続可能な未来を目指し、両社の強みを生かした前向きなアクションに向けて取り組んでいきます。
※焼酎粕や芋くずから生成したバイオガスを電気に変換してつくられる、霧島酒造の再生可能エネルギー
https://www.kirishima.co.jp/company/environment/
■ 施設MAP
■ 建設概要
・建設場所:霧島酒造 本社増設工場北側(宮崎県都城市下川東4丁目)
・建物構造:鉄骨造 1階建て
・敷地面積:4,685㎡
・延べ床面積:703㎡
・客席数:施設屋内 57席(予定)、テラス 18席(予定)
・駐車場:約30台
・定休日:不定休
・着工:2024年10月1日
・オープン予定:2026年春
■ 隈研吾氏プロフィール
1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。50を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。主な著書に『隈研吾 オノマトペ 建築 接地性』(エクスナレッジ)、『日本の建築』(岩波新書)、『全仕事』(大和書房)、『点・線・面』(岩波書店)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。
■ 2社共同プロジェクトの経緯
地域社会とのつながりを大切にしながら、環境への取り組みにも力を入れ、宮崎県都城市に基盤を置いた焼酎造りを行っている霧島酒造に、スターバックスが社内研修として2017年に訪問しました。このつながりがきっかけとなり、両社はこれまで地域社会や自然環境について意見交換をするなど交流を深めてきました。そのなかで、お互いが取り組む地域や環境について持続可能な未来への想いや活動に共感し、2022年から本格的にコラボレーション施設の建設の検討を始めました。今回オープンする施設は、地元都城の方々をはじめ、多くの皆様に自然の恵みの循環と人と人とのつながりを体験できる憩いの場をご提供するとともに、両社それぞれの強みを重ね合わせた価値を生み出してまいります。
【霧島秋まつり2024で2社によるコラボレーションワークショップを実施!】
2024年11月2日、3日に開催予定の「霧島秋まつり2024」では、さつまいもとコーヒーの魅力が楽しめるワークショップを行います。霧島酒造のサツマイモ発電の電力を活用したコーヒーの抽出、さつまいもとコーヒーのフードペアリング体験など、約40分間の体験型ワークショップで、小さなお子様から大人の方までお楽しみいただけます。
その他、霧島酒造グリーンエネルギー部による環境教室、コラボレーション施設に関する特設ブースもご用意しています。
霧島秋まつり2023の様子
◆日程:2024年11月2日(土)、3日(日)
◆場所:「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」
◆時間:10:30~/11:30~/14:00~/15:00~ ※当日予約制
2社によるコラボレーションワークショップへの参加は、当日の出店ブースにて予約を受け付けます。
詳しくは「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」ウェブサイトをご覧ください。
https://www.kirishima-fg.jp/202409/10812
霧島酒造株式会社
https://www.kirishima.co.jp/
霧島酒造株式会社は、1916年創業の宮崎県都城市に本社を置く本格焼酎メーカーです。主要商品は「黒霧島」で、原料となるさつまいもは九州産100%、水は都城盆地の地下水100%、麹米は国産100%、そして都城市の自社工場生産100%と、地域と自然を大切にした焼酎造りを行っております。地域の皆様に支えられて今年で108年。焼酎でお客様をときめかせ、食を、仕事を、自然を、健康を、世界を、おいしくする、そんな明日につながる「最高の一杯」をお届けするために事業活動を続けております。
・所在地:宮崎県都城市下川東4丁目28号1番
・代表者:代表取締役社長 江夏順行
・創業年月:1916年5月
・事業内容:酒類の製造および販売、レストラン事業