スターバックスでは、地域との信頼関係を築くパートナーの自主的な活動をコミュニティ コネクションと呼んでいます。1杯のコーヒーを丁寧にお届けするように、同じコミュニティの一員として、地域住民や店舗を訪れるお客様との関係を築いていきたいと考えています。
2009年度の主な活動を振り返ります。
●店舗やオフィス周辺の清掃活動 地域に貢献したいという思いをこめて、定期的に店舗周辺の清掃を実施するパートナーは毎年のべ4,000名にのぼります。4月のアースデイ月間をピークに、全国各地で年間を通して行われています。
定期的にクリーンアップを実施 (名古屋)
名古屋 栄地区の店舗では、近隣店舗のパートナーやお客様にもお声掛けし、街のごみを拾う活動を毎月行っています。また、様々な生物が生息しバードウォッチングの名所としても知られる福岡の和白干潟の清掃には福岡のパートナーが継続的に参加しています。
●職場体験の受け入れ 公立中学校のカリキュラムの一環として行われている職場体験を受け入れている店舗もあります。この取り組みは2000年よりスタートし、いまや生徒の皆さんの受け入れは全国で年間のべ200件を超えます。コミュニティとのつながりを深める機会が生まれることに加え、パートナーにとっても視野が広がる貴重な機会となっています。
10年の歳月を経る中で、当時の中学生が大人になってスターバックスのパートナーとして店舗運営の戦力となっているケースも生まれてきています。
お子様と一緒に楽しむキッズパーティ(福岡)
●店内イベント スターバックスの店内で、コーヒーと一緒におたのしみいただけるよう、地域のミュージシャンを招いたライブの開催や、地元アーティストの作品展示の企画、お子様と一緒に絵本を読んだり、工作を行ったりするキッズパーティを開催する店舗もあります。
ミュージックライブは全国で年間のべ250回以上開催され、お客様からご好評いただいています。また、キッズパーティでは、お子様に楽しんでいただくのはもちろん、お母様方の休息と交流の場としてもお役に立っているようです。子育て経験があるパートナーや子供好きのパートナーが大活躍します。
●Delight in the Night
ライトダウンした店舗(滋賀)
店内の照明を部分的に消灯 (de-light) し、非日常的でデライトな〔delight、楽しい〕な空間を体験していただくことで、お客様やパートナーが地球・環境・コミュニティについて考えるきっかけとなり、また世界が直面する気候変動について考える機会となることを願い、Delight in the Nightと称するライトダウンを実施しています。
夏至の日の夜や、クリスマスなどの機会を捉えてライトダウンを行うほか、地域ごとの独自の取り組みも生まれています。
愛知県三河地区のスターバックス8店舗は、毎月20日にDelight in the Nightを実施。店舗オペレーションにおいても環境意識を高める活動を強化しています。いつもと違うスターバックスの雰囲気を味わえるとお客様からも継続を望む声が届いています。
特別支援学校の生徒さんによる絵画展(静岡)
●1杯のコーヒーがもたらすもの コーヒーの生産地や加工法で異なる風味、食べ物との相性(フードペアリング)など、コーヒーライフをより豊かにするヒントやご提案をお伝えするコーヒーセミナー。静岡では、店舗パートナーが近隣の特別支援学校にうかがい、コーヒーセミナーを実施しました。クリスマスシーズンにも同校を訪ね、コーヒー豆を使ったマラカスを一緒に作り、演奏会を開催しました。また同校の生徒さんの絵画作品を店内に展示するなど、地域との絆を深めています。
上)コーヒーの異なる風味をご賞味いただいています(東京) 下)パートナー手製の点字メニュー
東京・高田馬場の店舗では、2007年から視覚障がい者の方向けに、産地や加工法によって異なるコーヒーの風味の違いを楽しんでいただくテイスティングパーティを開催しています。近隣の日本点字図書館の利用者の方々にもご好評を戴いています。
ご紹介した活動は、全ての店舗で一律に同じ取り組みが行われているわけではありませんが、店舗があるそれぞれの地域で、コミュニティのニーズを見出し、パートナーが持続的にできる活動を計画・実施しているものです。
スターバックスでは、パートナーの自発的な地域活動を支援し、パートナーがコミュニティに貢献できる喜びを分かち合いながら、それを誇れる会社でありたいと願っています。
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