2020/06/24

手話が共通言語となる国内初のスターバックス サイニングストアが東京・国立市にオープン
『スターバックス コーヒー nonowa国立店』 2020年6月27日(土)開業

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社〔本社所在地:東京都品川区、代表取締役最高経営責任者(CEO):水口貴文〕は、2020年6月27日(土)、東京都国立市に聴覚に障がいのあるパートナー(従業員)を中心に、主なコミュニケーション手段として手話を使用し、運営する『スターバックス コーヒー nonowa国立店』をオープンいたします。

この店舗は、聴者と聴覚に障がいのあるパートナーが共に働き、多様な人々が自分らしく過ごし活躍できる居場所の実現を目指した、スターバックスのダイバーシティ&インクルージョンを象徴する店舗の一つです。スターバックス コーヒー ジャパンのCEO、水口貴文は以下のように述べています。「店舗のコンセプトは“Infinite Possibilities(無限の可能性)”。私たちパートナーの夢を店舗という形にしました。聴覚に障がいのあるパートナーやお客様にとって、ありのままの自分で居られる場所であり、障がいのある若者にとって夢や未来を描ける場所、そしてこの店舗を訪れた誰もが新たな気づきを得られる場所になればと考えています。」

■サイニングストアの開業に至るまで
これまで、スターバックスでは聴覚に障がいのあるパートナーによる活動として、彼らが自主的に企画・運営する「手話カフェ」や「手話によるコーヒーセミナー」を実施してきました。サイニングストアは現在マレーシアに2店舗、米国に1店舗、中国に1店舗あり、これらの店舗からの経験も取り入れています。そうした中で聴覚に障がいのあるパートナーから「自分たちでお店をやってみたい」という声があがりました。2018年からは「サイニング アクティビティ」という聴覚に障がいのあるパートナーが中心となって実際に店舗運営を数時間行うプログラムを7回実施いたしました。これらの活動を通じて、サイニングストアオープンに向けての可能性を探りました。参加したパートナーからは「手話や筆談などのコミュニケーションでパートナー同士やお客様とかかわることで、本来の自分の力を発揮することができた。」といった声もあがり、サイニングストアのオープンへと繋げることができました。

『スターバックス コーヒー nonowa国立店』で勤務するパートナーがいきいきと働き共に成長する姿を通じて、その力を全店へ波及させていくこと、また、お客様には店舗での体験を通じてコミュニケーションの多様性を感じていただくことを目指してまいります。

■手話の世界により楽しく触れていただくために
・指文字で表現したSTARBUCKSサイン
店舗の中心には、STARBUCKSを指文字(ASL:American Sign Language)で表現したサインが象徴的にデザインされています。また、パートナーは、この特別なサインが刺繍されたエプロンを身に着け、お客様をお迎えいたします。

・手話を学べるデジタルサイネージ導入。商品の受け取り番号も表示

nonowa国立店では店内の随所に手話の世界に楽しく触れられる工夫をしています。商品の受け取り場所にはデジタルサイネージを設置。商品の提供時は手話でのご案内と共に、お客様のレシートに印字された番号をデジタルサイネージに表示いたします。どの順番でドリンクが作成されているのかをお知らせすることで、お客様は商品のお受け取りまで安心してお待ちいただけます。また、デジタルサイネージには商品番号だけではなく、挨拶などでよく使う手話が表示されます。商品の出来上がりをお待ちの間も手話の世界をお楽しみください。

・手話でのオーダーに加えて、音声や指差し、筆談でも注文可能

手話だけでなく、nonowa国立店では複数の方法のご注文が可能です。ご注文の商品やご希望をタブレットに向かってお話しいただき、それが文字で表示され、パートナーへと伝わる音声入力システムや、指差しで商品選びからカスタマイズまでご注文いただけるメニューシート、筆談具などのツールもご用意しています。

・アートで学ぶ手話。店舗の世界観を表現した作品を展示
店内を彩るアートでも、手話の世界に触れていただけます。アートを手掛けたのは門 秀彦氏。手話をモチーフにしたアートを通じて、聴者と聴覚に障がいのある方を楽しくつなぐ活動をされています。今回のアート制作においては、スターバックスで働く聴覚に障がいのあるパートナーとディスカッションを行いながら、この店舗ならではの世界観を構築するところからスタートしました。スターバックスならではの作品のタイトルは「Talkative hands (おしゃべりな手)」。この作品には、手話が人と人とのつながりを生み出す架け橋になること、そしてここから手話の世界を楽しく日本に広めていきたいという、私たちと門氏の思いが込められています。アートにはあいさつや、スターバックスにちなんだすぐにでも使いたくなるたくさんの手話が描かれています。

門 秀彦
1971年長崎県生まれ
手話をモチーフにした作品や、手話をする動物のポップなイラストが特徴的。「TALKING HANDS/HAND TALK」をコンセプトに様々な絵を描いている。
ろう者の両親をもつコーダであり、音声言語や手話では伝えきれない思いを表現するため幼少期から絵を描き始める。

■お客様に安心してご利用いただくための新型コロナウイルス感染症への対策
nonowa国立店では、スターバックスで導入している安全対策の他に、さらなる以下の対策を講じてまいります。

(1)透明マスク導入と音声入力により注文を受付
口の動きや表情を読み取りやすく、パートナー間のコミュニケーションを円滑にするため、透明のマスクを着用いたします。また、音声入力できるタブレットをレジ前に設置し、非接触で注文することができます。

(2)入店のための整理券の配布
混雑を避けるため、当面の間、ご来店の際には、整理券が必要となります。店頭の発券機もしくは、WEBで発行いたします。また、整理券発行ページではおおよその待ち時間がご確認いただけます。
<整理券発行時間>
6月27日(土) インターネット:9:00~/店頭:10:00~
6月28日(日)以降 Web:6:00~/店頭:7:00
整理券発行ページ: https://airwait.jp/WCSP/storeDetail/?storeId=KR00737914

*スターバックスの詳しい安全対策については、下記のサイトでもご確認いただけます。
URL:https://www.starbucks.co.jp/reopen/

 

■誰もが自分らしく輝ける環境づくりを追求
スターバックスはこれまでも私たちが掲げるミッション&バリューズを基盤に、人と人のつながりを大切にし、誰もが自分の居場所と感じられる環境づくりを追求してきました。共に働く仲間を「パートナー」と呼び、お互いを尊重し認め合い、パートナーが自分自身の能力を最大限発揮できる環境を創るため、会社として積極的な投資をしています。2018年からはダイバーシティ&インクルージョンのテーマとして「NO FILTER」を掲げ、パートナー・お客様に関わらず様々な違いを超えてすべての人を温かく迎え入れ、認め合い、そして一人ひとりが自分らしくいられる社会の実現を目指しています。

■障がいという個性が輝く居場所
誰もが活躍できる職場であるために、スターバックスでは、障がいが理由で何らかのサポートが必要なパートナーを支援する「チャレンジパートナーサポートプログラム」を策定し、2002年より運用を開始しています。チャレンジパートナーサポートプログラムには、より自身のパフォーマンスを発揮するための専用トレーニングツールやサポートツールの提供、勤務時間など働き方の調整、業務を通じて成長していくためのコーチング制度などが組み込まれています。現在、スターバックスには、350名を超えるチャレンジパートナー(障がいのあるパートナー)が所属し、そのほとんどが店舗で勤務をしています。この制度を活用することで、一人ひとりの個性や特性に沿ったサポートが得られ、本来の能力を最大限発揮しながら持続的に活躍できる職場を実現しています。

店舗情報
店舗名:スターバックス コーヒー nonowa国立店
住所:〒186-0001 東京都国立市北1-14-1 nonowa国立
TEL:042-505-9223
本店舗に限りメールでもご連絡いただけます。
詳しくはこちら(https://store.starbucks.co.jp/detail-1872/)をご覧ください。
開店日:2020年6月27日(土)
営業時間:7:00-22:00 ※6月27日(土)のみ10:00オープン
定休日:不定休
店舗面積:207.96m2/席数:83席
※当面の間、お持ち帰りのみとさせていただきます。

現在は店内飲食もご利用いただけます。(7月2日現在)